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きずな
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学 習 の 記 録
目次
1.SKIP体験記(2000.9.17)
2.SKIP体験記(2000.12.16)
3.SKIP体験記(2001.2.17)
4.SKIP体験記(2001.4.15)
5. SKIP体験記(2001.7.1)
6. SKIP体験記(2001.8.18)
★SKIP(奈良TEACCH学習会)体験記 H12.9.20up
(9月17日(日)午後2時〜)
おやつを使ったコミュニケーションの実践
9月17日(日)、午後2時、新大宮タカハシビルの4階に、自閉症児とその父母(12組)
が集合しました。今日は、「おやつの時間に、親子でできるコミュニケーション」という
ことで、初めての親子勉強会でした。
まず、ビデオで、やり方を見た後で、井深先生から、今日のスケジュールと手順の説明
がありました。おやつタイムは1回目と2回目に分け、その間に遊び時間を入れました。
参加者は、幼児と小学生に分かれてテーブルに着き、1回目では、菓子と飲み物を持って
いるリーダーに対して、子供たちが、どのような手段で要求をするのかをみて、2回目では、
1回目のやり方を反省して、コミュニケーションが成立する(子供の発語が多くなる)よう
な、やり方に改善しました。
私は、小学生グループだったので、こちらの方の報告をさせてもらいます。
小学生グループは、小2〜小6の子供たちでした。
1回目では、実物(お菓子の入ったかご)を目の前に出して、子供たちに「どれが、いい?」
と聞きました。そうすると、各自、勝手に無言で手を伸ばして菓子を取ってしまい、ほとん
どコミュニケーションにはなりませんでした。ジュースを欲しい時も、黙ってコップを出す
子が多かったです。
2回目では、実物は見せないで、お菓子・ジュースのパッケージ(写真)を貼ったカード
と、絵カードを提示しました。すると、カードを指でトントンと叩いて示す子もいれば、
「ジュース、(入れて)」「これ、ちょうだい」「ビスケット」などと、はっきり言葉で
示す子も増えました。
特にうまく言葉を引き出したのは、3種類のゼリー(ぶどう、りんご、オレンジ)の色
を塗った絵カードでした。どのゼリーでも良いのではなく、みんな、自分の好みがあるの
で、「これ」、「ちがう」、「みどり(りんご)」、「(むらさき)ぶどう」などと言っ
てカードを指差しながら、一生懸命に自分の要求を伝えようとしました。
普段、適当におやつを与えていたけれど、おやつの時間を上手に利用すれば、うまく言葉
を引き出すことができるということが、よくわかりました。
また、自分の子供に対する言葉のかけ方を反省する良い機会になりました。自分でも気づ
かないうちに余計な言葉をかけて、子供の発語のじゃまをしていたり、こちらの言葉をかけ
るタイミングがまずくて、子供がイライラした事もありました。
ここで反省したことを今後の子供の療育に活かしたいと思いました。
(中野)
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★ SKIP(奈良TEACCH学習会)体験記 H12.12.21up
(12月16日(土)午後2時〜5時)
今月から、3人の自閉症児達をモデルにした実践が始まりました。
この日のために、みんなで室内を構造化し、手作りのさまざまな自立課題を用意して
いました。室内はプレイエリア、おやつのエリア、自立課題エリア、集まりのエリアに
区切ってあります。モデルは全くタイプの異なる自閉症児たちで、小学校高学年のMち
ゃん、低学年のRくんとKくんです。このうち、TEACCHのやり方やスケジュールに慣れ
ているMちゃんには、他の2人のモデルとして参加してもらいました。
これからのSKIPは、この3人をモデルにした学習会を1年間継続する予定です。
この日の予定(スケジュール)は、Mちゃんには文字、RくんとKくんには絵と写真
で示しました。しかし、午後2時〜4時20分までの予定をすべて表示してしまったため
に、Rくんには、わかりづらいものになってしまいました。ここで先生のアドバイスがあ
り、彼には、「これが終わったら、次はこれ」というように、写真を2つか、3つずつ
提示していくように修正しました。
<今日の予定>
2時 集合(出席表を出す。名札を着ける。スケジュール確認。トイレ、
各エリアを示す)
2時半 はじめの会(「集まりのエリア」で、席に着く。名前を呼ばれたら
ホワイトボードに貼ってある自分の写真の下に名前のカードを
貼る。Mちゃんが今日の日付、天気を貼る。絵カードを見ながら、
歌を歌う(「こぶた、たぬき、きつね、ねこ」伴奏付き)。
3時 活動1(個別ワーク。親が各自のレベルに合った課題を選んでおく。)
3時20分 活動2(買い物。近くのコンビニまで担当者と一緒に行く。
各自、好きなお菓子をひとつ買う)
3時40分 おやつ(コミュニケーション重視。各自が買ったおやつ+
ポテトチップ+お茶を示すカードを前にして、
担当者とやりとりする)
4時 後片付け(食器洗い−Rくん、テーブル拭き−Mちゃん、Kくん)
4時15分 帰りの会(「集まりのエリア」に集合。出席表にシールを貼り、
あいさつ)
ここまでが子供達のスケジュールでした。
初めての体験にもかかわらず、はじめの会から帰りの会まで、ほとんど混乱もなく
予定通りに進めることができました。
自立課題に関しては、提示の仕方に問題があったりして、今後に課題を残しました。
目で見てわかるようなジグを作ったり、課題の材料をコンパクトにまとめる等の工夫
が必要だとわかりました。
ワークの買い物は、みんなの好きな活動だったので、スムーズにいったようです。
おやつを使ったコミュニケーションでは、カードを指で触る、カードを前に出す、
カードと言葉で要求する、というように3人が自分の方法で上手に要求を伝えるこ
とができました。Rくんは、カードを前に出して要求をはっきり伝えることを学習
しました。
TEACCHを初めてまもないRくん、Kくんも、スケジュールの流れに乗ってやって
いたようです。時々、床に寝転がったり、ズボンを脱ごうとしたり、興奮して笑い
が止まらなくなったり、といった状態も見られましたが、それは、状況が理解でき
ずに混乱したり、自分の感情がコントロールできないだけだということが、今日の
様子を見ていて改めてわかりました。
子供が興奮状態にある時にどうしたらよいか?今日はその対処法のひとつを見る
ことができました。すっかりハイになってしまったKくんを先生がそっとプレイエ
リアに連れ出し、床にあおむけに寝かせリラックスさせました。それから、手でゆ
っくりとKくんの身体を腕から順番に押していきました。少し強めに押して触圧刺
激を加えるのだそうです。言葉で「落ち着きなさい!」というよりも、ずっと効果
的でした。
子供達のスケジュールが終わった後、保護者と井深先生、3人の養護学校の先生
方(Rくんの担任を含む)と反省会を行いました。子供たちを待たせての反省会だ
ったので十分な時間がありませんでしたが、明日からの療育に役立つ具体的な話が
できました。
“言葉で子供を動かそうとしないこと”“言葉の発達を待たずに、自分の感情を
伝える手段を子供に与えること”
がTEACCHの基本だそうです。言葉だけで指示を
したり、無駄な言葉かけで子供を混乱させることが多い親としては、反省させられ
ました。
最後に先生からお母さん方へ、ひと言。「できたら、はい次、ではなく、ひとつ、
ひとつ、きちんと誉めてあげて下さい。」親は、ついつい先に進めたがりますが、
これは大切なことですね。気をつけようと思います。
TEACCHのやり方を取り入れることによって、毎日の生活が、本人にとってわかり
やすく、楽になっていけば、(叱ることが少なくなり、誉めるだけでいいので)親
のストレスも減るはずですね。私も子供と“お互いに、わかりやすく”生活できる
ように実践を続けていこうと思います。
(中野)
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★ SKIP(TEACCH学習会)体験記
H13.2.27up
2001年2月17日(土)
3人の子供たちをモデルにした2回目の実践です。
スケジュールは、前回と同じで次のような内容でした。
<今日の予定>
2時半 はじめの会(「集まりのエリア」で、席に着く。名前を呼ばれたら
ホワイトボードに貼ってある自分の写真の下に名前のカードを
貼る。Mちゃんが今日の日付、天気を貼る。絵カードを見ながら、
歌を歌う(「こぶた、たぬき、きつね、ねこ」伴奏付き)。
3時 活動1(個別ワーク。親が各自のレベルに合った課題を選んでおく。)
3時20分 活動2(買い物。近くのコンビニまで担当者と一緒に行く。
各自、好きなお菓子をひとつ買う)
3時40分 おやつ(コミュニケーション重視。各自が買ったおやつ+
ポテトチップ+お茶
を示すカードを前にして、
担当者とやりとりする)
4時 後片付け(食器洗い−Rくん、テーブル拭き−Mちゃん、Kくん)
4時15分 帰りの会(「集まりのエリア」に集合。出席表にシールを貼り、
あいさつ)
子供たちは、場所やスケジュールに慣れたためか3人とも落ち着いていました。
今回は、特に変化の著しかったRくんの様子を追ってみました。
はじまりの会の時は、まだ落着かない様子で、お気に入りのカタログ雑誌を抱えて離し
ませんでした。しかし、先生が雑誌を取り上げ、椅子に座ったお母さんの膝の上に座ら
せ、指圧を加えると、次第に落ち着いてきました。黒板にはった名前・顔写真のマッチ
ングの時も、最初は少し抵抗しましたが、貼った後でみんなが拍手すると嬉しそうな顔
をみせてくれました。前回みられたズボンを脱ごうとする行為が今回は1度もありませ
んでしたし、時間が経つにつれて機嫌が良くなり、おやつの後は絶好調という感じでし
た。帰る時も、前回は不機嫌だったのに、今回は(待たされても)ルンルン跳ね回って
いたので、お互いに気持ちよく「バイバイ」ができました。
おやつの時も大きな進歩がみられました。
最初は、欲しいおやつのカードを出せませんでしたが、先生が手を添えてカードを前に
出させると、2回目からは欲しいもののカードを触ったり、手に取るようになりました。
カードを触ったり、手に取った時がチャンスなので、そのカードを係りに渡すようRく
んを促すと、後半は自分でカードを係りに渡せるようになりました。
お茶が欲しい時も最初はコップを差し出しましたが、お茶カードを使うように促すと、
カードを係りに渡しました。
前回と比べて、ずいぶんカードを使って要求できるようになってきたように見えました。
しかし、先生はRくんがカードよりも係りの持っている具対物を手がかりにして、欲し
いものを選択していることを指摘されました。
そこで、次回のおやつの時間は、Rくんには具対物(お菓子のパッケージなど)を用意
することにしました。すぐに「カード」を使わせるのではなく、要求を伝えるのに
「本人が一番多く使っている手段」を使わせることが大切だそうです。そのためには、
本人の行動、視線などをじっくりと観察しなければなりません。なかなか難しいですね。
課題(色のマッチング、線引き)に関しては、椅子に座ってスムーズにできたものの、
色のマッチングはあっという間に終わってしまい、線引きはお母さんがモデルを示すこ
とが必要でした。先生のアドバイスは、操作は簡単でも量の多いもの、完全にひとりで
できるもの、もっと手を使うもの(ブロック、ひも通し等)を加えるように、というこ
とでした。「自立課題」というものは「ひとりでできるもの」であって、「子供に教え
たいこと」は先生や親と一緒にする「指導」の場面で教えるのだそうです。
最後に、親達(私を含む)の態度も変ってきました。何と言っても周囲からの「無駄
な言葉かけ」がなくなって、子供達がしっかりと担当者の方を見るようになりました。
次の勉強会では、どのような進歩がみられるのか、とても楽しみです。(中野)
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★SKIP(TEACCH学習会)体験記
2001年4月15日(日)
3人の子供達をモデルにした3回目の実践です。
モデルのMちゃんが4月から参加できなくなったため、Iくんが新しくモデ
ルに加わりました。人なつっこいRくん、注目されたいKくん、おとなしい
Iくんの男の子3人でスタートです。
スケジュールは前回と同じで次のような内容でした。
<今日の予定>
10時 集合(出席表を出す。名札を付ける。スケジュールの確認。
トイレと各エリアを示す。担当の先生に子供のことを説
明。)
10時20分 はじめの会(集まりのエリアで席に着く。名前を呼ばれた
らホワイトボードに貼ってある自分の写真の下に名前カー
ドを貼る。今日の当番はKくん。今日の日付と天気を貼る。
順番に「こぶたぬきつねこ(こぶた、たぬき、きつね、ね
こ)」の歌を歌いながら絵カードを貼る。)
10時40分 活動1(個別ワーク。親が子供に合った課題を準備。)
11時 活動2(買い物。近くのコンビニまで担当者と一緒に行く。
各自、好きなお菓子をひとつ買う。)
11時20分 おやつ(コミュニケーション重視の楽しい雰囲気で。各自
が買ったおやつ+ポテトチップ+お茶を示すカードを前に
して、担当者とやりとりする。)
11時50分 後片付け(食器洗い−R君、掃除機−K君、テーブル拭き
−I君)
12時10分 帰りの会(集まりのエリアに集合。出席表にシールを貼り、
あいさつ)
12時20分 反省会(子供はプレイエリアで待つ)
<I君の課題内容>
箸を使う
型はめ
マッチング(書いてある動物の名前を読み、たくさんのカードの中から
3分割されたカードを並べる。)
I君の様子(課題の時間)
集中していた。
わからなくなってきたら「アー」など意味不明な言葉を発する。
イライラして足をバタバタさせていたが、最後までがんばった。
すぐに間違いを直したり、しんどくなってきたら分かる動物から並べる
など、自分なりにがんばっていた。いよいよダメになってきたら、先生
の手を取って助けを求めた。(→「手伝って」という気持ちを育てたい。)
<最後に>
I君は、初めての参加のわりには大人しく課題に取り組む姿勢が出てい
たと思います。反省会では、お母さんが熱心に井深先生に質問していまし
た。直接アドバイスしてもらえるモデルのお母さんがうらやましいくらい
です。この日は、養護学校の先生が1名、地域の小学校の先生が3名参加
されたので、お手伝いして頂きました。
SKIPでは、保護者の参加費は2.000円ですが、先生方からは頂きません
(無料)。先生方には直接子供に付いて頂きながら、TEACCHを勉強して
頂こうと考えています。ただ今、SKIPにお手伝いして頂ける先生やボラ
ンティアさんを募集しています。たくさんの参加をお待ちしています。
(藤原)
<場所>近鉄新大宮、タカハシビル2の4階
<連絡先>TEL/FAX 0742-23-3760(岩崎)
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★ SKIP(TEACCH学習会)体験記
2001年7月1日(日曜日)
7月1日(日)午後2時スタート
4回目の実践は残念な事にR君欠席で、モデルの子供は2人だけでした。
しかしそれぞれに実践経験の多い先生が援助について下さり、スムーズに流れ
ていきました。
存在感の大きいR君がいなくてさみしいという感じも最初だけ! 2人の子
供が暑さにも負けず集中して頑張ってくれたので、参加者全員、充実した時
間を過ごせました。
[スケジュールの流れ] は、前回までと全く同じ内容です。
[活動の記録]
K君の自立課題
パズル 苦手で難しいと言いながらも、ほとんど援助なし。
しょう油入れの魚のキャップ付け 右手と左手が定まらないが、集
中してクリア
絵カード <乗り物、果物、動物> の分類
分類では先生の顔を見て確かめたのは1つだけ。
ジッパー付きビニール袋だったので、分けて入れるものを1コ入
れるごとに閉めていた。
先生からのアドバイス
袋よりファイルやカードソーティングのような物の方がよい。
I君の自立課題
カード(絵)と説明が書かれたひらがなカードのマッチング
[例] 海に浮かぶもの → 船の絵
数字と数のマッチング 1から5まで
ブロック
ワークシステムの左から右への流れが分かっている。
文字が読め、@の課題も簡単にできた。
先生からのアドバイス
A、Bとも見本(できあがり)があるとできるので、実物や写真で示
しておく。
買い物とおやつ
K君は、おつりをもらったので買ったものを忘れそうになったり、
途中の横断歩道では信号が青に変わったことに気づかなかったりしま
した。援助者はどこで声をかけて気づかせるかが難しいです。
買い物の手順を1つずつ確実にできるように練習する必要があります。
かごをもつ→選ぶ→レジ(お金をていねいに店員さんに渡す)−レジ
に人がいない時はどうする? →おつりをもらう→財布をしまう→
財布と買った物をかばんにしまう
おやつでは、おやつの数の交渉ができるぐらいになりました。
今回は「チップスター5コ下さい」と、ていねいに言えました。
担当者が「2コ?」と聞くと、「3コ下さい」という具合に駆け引きになり、
見学者からも感心の声が上がりました。
I君は、「選ぶ」という場面が課題です。
あまりお菓子を欲しがらず選べないので、次回からは好きな飲み物の方を
選ぶことにします。
まずは、2つの物から好きな方を選ぶ練習からです。
おやつの場面では、好きなものをカードで示すことができました。
お茶のカードを選ばなかったのは、カードがペットボトルの写真ではな
く分かりにくかったので、次回は部分的なものではなく全体の写真のカー
ドも用意しましょう。おやつの終わり方も教える必要があります。
[反省会より…先生のアドバイス]
スケジュールについて
K君は、固定式にする。
カードを見たら次の行動がわかり、移動中に忘れるという事もないので、
次に何をするかわかると、カードは下のポケットにしまう。
Iくんは移動式にする。
スケジュールボードのカードは移動場所へもって行き、その場所の受け皿
に入れる。
2人とも、チェックカードでボードへ戻る。
Iくんは2回目だが、スケジュール、ワークシステムとも、よく理解して
いるので、「遊びのカード」も作った方がよい。
特にキーボードが大好きなので、「キーボードで遊びたい」ことを示すカ
ード等のほか、コミュニケーションボードも作っていく方向で進める。
K君は、カードに文字を入れていった方がよいかもしれないです。
興味がでてくるので、ふざけてわざと間違えたりすることがなくなるかも
しれません。Kくんは身体がやわらかく、まっすぐ座ったり、立っている
のが、苦手なようです。
夏休みは、まっすぐにする運動を取り入れたり、体力をつけるために、少
し力を使うお手伝いをがんばってみましょう(上島)。
SKIPでは参加者を募集しています
保護者の参加費は2000円ですが、先生方からは頂きません。
井深先生からのアドバイスやお話を聞きながら、子供たちと一緒に
集中した時間を過ごしませんか。
実践中は私語厳禁ですが、反省会では、どしどし意見、質問OKです。
ぜひ、1度見学にいらして下さい。
<連絡先>TEL/FAX 0742-23-3760 代表(岩崎)
TEL 07443-2-6630 FAX 07443-3-4755(上島)
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SKIP(TEACCH学習会)体験記
2001年8月18日(土) 第5回
R君欠席で、モデルはK君、I君の二人でした。モデルには養護学校の先生に
ついていただきました。
実践スケジュールは前回と同じ内容です。
活動記録
【K君の自立課題】
魚の形をしたしょうゆ入れにふたをする → 手元を見ないでふたをしめる
4つにわける(むし、どうぶつ、のりもの、くだもの) → できる課題
パズル → 苦手な課題で、1回でできたことを喜ぶ
【買い物】
・横断歩道 車に目をとられて、信号をしっかり見れない。
・レジ お金を払うのを忘れる。
【おやつ】
・「これ」から「アロエカルピスをください」が言えるようになる。
・ポテトチップスの枚数を言って要求する。
【反省会およびアドバイス】
・ふざけるの意味
K君は新しい場面や直接人と向き合うとき、どう付き合ったらいいかわから
ないのでふざける。
今日の担当の先生のように、きちっと対応するとだんだん真面目になる。
・姿勢がわるい
姿勢がくずれやすい体、自分で気付かせる。
・ていねいに対応するときちっとできる子供
・ワークシステムをシンプルにする。
・課題棚をカラーボックスにかえる。
・課題がボロボロくずれない工夫をする。
【I君の自立課題】
文字 (ホワイトボードに貼られた絵の下に文字カードをおく)
→ 1つできないとできなくなる。助けを求める。
ふたをしめる → 時間がかかった。
なかまわけ(のみもの、たべもの) → 課題の意味がわからない。
【買い物】
・行きたがらない
・コンビ二で飲み物を買う
たくさんのジュースの中から選んでとれない。先生の動作をまねて、かごにジュ
ースを入れられた。
・先生に手伝ってもらってお金を払う。
【おやつ】
・おやつカードを持ってテーブルのところへ行く(喜ぶ)
・手ををバタバタさせる → 先生が気持ちをくみとり手を添えるとカードを出せた。
【反省会およびアドバイス】
@文字 たくさんの課題でわからなくなる。
赤いワクをかいたことでわかりやすくなったが、マグシートがずれるのでき
ちっと入るワクの方がよい。
Aふたをしめる
課題はちょっとむずかしい。量が多い。
ビンとふたを合わせる。しめる。2つのことを同時にするのはむずかしい。
ふたをしめるところだけを課題にする。
なかまわけ
のみもの、たべもの、口に入れる近い概念を彼に区別させることはむずかしい。
概念をはっきりさせるか、普段たべているもので区別させるとよい。
・買い物
カバンを使わないので、サイフにひもを付けて首にかけた方がよい。
・自分のできないことをそばにいる人に「手伝って」と言えることはいいこと。
HELPを出せることはコミュニケーションとしていいこと。
お知らせ
・来月の学習会は、お母さんたちの学習会です。(平日午前中)
・内容は「サポートブックをつくる」です。
・開催日は未定です。決まりしだいお知らせします。
・会員以外の方は下記までお問い合わせ下さい。
・申し込み・お問い合わせ先
岩崎 TEL/FAX 0742-23-3760
記:藤原
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