1.自己紹介 障害児教育問題の研究、運動を幅広く。障害児の教育権保障、放課後問題、
べ卜ちゃん、ドクちゃんの発達→ベトナムの障害児教育、ダイオキシンの被
害(べトナムで2世被害)。精神障害(ごく最近)
2.私の自閉性障害研究、40年の中で
――――日本での研究と実践の発展――――
第一期(1950年代)カナー、アスペルガーの自閉の概念の輸入
文献 辞書に、自閉(Autism)のことばなし
第二期(1960年代)プレーセラピーの取り組み
心因説(病院、相談所)受容が中心で、「しつけ」なし
第三期(1970年代)学校教育の取り組みが始まる。親の会発足。
第四期(1980年代)学校などの教育実践(混乱一充実)共通の発達への視点、青年
期問題。
私の付属養護学校校長時代の経験(1988〜92年)
自閉性障害の診断基盤の定着
図1 表2 表3 参照
第五期(1990年代)卒業後の問題 共同作業所での取り組み
表5参照
3.自閉性障害の研究(発達と教育)の今日的到達点
@診断基準の発展
・DSM−V →DSM−10(表3参照)
・LDや注意欠陥多動症 の鑑別
・アスペルガータイプの定着
・残遺状態群(自閉の軽減の子どもたち)
A発達的理解の定着
・その子の自閉の特徴より、その発達的理解を
・問題行動の発達的理解
B自閉性障害の理解
WHO・ICIDH 疾患−→能力障害−→社会的不利
|
↓
WHO・ICIDH−2
損傷←→活動制限←→参加(の制限)
↑ ↑
-----------
背景因子(A環境 ↑ B個人)
C教育の主導的役割、公教育――→社会教育も
(放課後問題)
共通の発達の理解の前進(発達保障論)
4.自閉牲障害の青年期と教育
@第二次性徴 性の問題「恥ずかしさの理解」
Aてんかん発作の注意(一部で25%)医療との提携
(表6)
前兆への意識と注意
B発達の質的転換期一人生の「第二の誕生」(ルソー)
17・18才の頓には、それなりの力が育つ
そのため┌進路---ゆったりと豊かな教育を
└ 文化・スポーツを仲間と共に楽しむ機会を(同じ障害の仲間と
間とぶつかりあいつつ)
自己客観視(アイデンティ)の力を育てる
→現実吟味や進路の展望を
C問題行動(表4参照)への対応
イ)他傷 自傷 行動パターンの理解
ロ)一人外出
ハ)無動
ニ)性的問題(恥ずかしいが無い)
対応者
イ)行動パターンの理解、内面への理解
ロ)社会的枠組みへの理解をていねいに指導
ハ)必要な場合 福祉施設 医療機関との提携
D共同作業所との取り組み(白石編「成人期障害者---」かもがわ出版